趣味訳

【日本語訳】图灵密码1【猫耳FMラジオドラマ翻訳】

金持ちのハイセンスラブコメ【图灵密码(チューリングコード)】を広めたい!!

ってわけで1話だけ、勉強がてら訳してみました。

もっといろんな人の目に留まって、いつか実写ドラマ化されないかなと個人的に期待している。

そのために、みんな聞いてくれ!このラブコン★並に面白いスケールドデカすぎる大人のラブコメをな!

でもまだ更新中です。訳するって大変。

图灵密码(チューリングコード)

現代を舞台にした、金持ちたちのラブコメディ。

猫耳FMでは全3期にわたって配信されています。

本作に登場する有限会社エペイオス(イーピアス)の名前は、ギリシャ神話に登場するトロイの木馬を作った職人さんからとってるっぽい。

人工知能プロメシウスも神話から来てるらしいこのあたりあとで追記します

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趣味訳:图灵密码(チューリングコード)

モノローグ

プロ:人工知能プロメシウス、再稼働まであと83時間。

@空港

場内アナウンス:お客様へご案内いたします。

サンフラスコ行きTLMM001便はただいま、搭乗手続きを承っています。

闻天岳「バオバオ!兄ちゃんは少なくとも1ヶ月で戻ってくるからな!

その間、会社のことは全部お前に任せたぞ!」

闻天和「兄さん!外でその呼び方はやめろって言ったろ!」

闻天岳「フフフ、わかってるよ!天和先生。

今日からお前は、情報サイエンステクノロジーの最先端を担うエピオスのCEOだもんな!」

闻天和「心配しないで。僕はうまくやるよ。それより、シリコンバレーでは体に気をつけて。

ザッカーバーグのサイン忘れないで、僕は彼の大ファンなんだ。」

闻天岳「んー、向こうで落ち着いたら、お前を呼び寄せてやる。

彼と食事の約束を取り付けるから、一緒にでセゾン(レストラン)へ行こう。

ついでに、ジョブズも呼んでな!」

闻天和「兄さん、ジョブズはもう死んでる」

闻天岳「お、俺はティム・クックって言ったんだ。

彼はお前と同じくコンピューターの天才だろ?きっと気が合う。」

闻天和「兄さん、クックの専門は工業工学だよ…。」

闻天岳「あぁ…。」

場内アナウンス:お客様のお呼び出しを申し上げます、サンフラスコ行きTLMM001便へご搭乗予定の闻天岳さま。

当便は間も無く出発いたします、大変恐れ入りますがお急ぎ搭乗口よりご搭乗ください。」

闻天岳「そろそろ行かないと、バオバオ…。」

闻天和「だからその呼び方はやめろって!」

闻天岳「チッ、わかったよ!」

闻天和「ほら、早く行って。

じゃないと、昨日膝を突き合わせて話し合ったことを後悔しそうだ。

飛行機の中ではあんまり飲みすぎないで。」

闻天岳「わかってますわかってます!

じゃあ俺は行くぞ、またな!バオバオー!!」

闻天和「はぁ…(クソデカため息)」

@車内

闻天和「劉さん、そのまま会社に行きましょう。全役員に定例会の連絡をしてください。」

劉「わかりました、闻さん。

現在は通勤ラッシュの時間帯なので、渋滞する高速道路は避けようと思うのですが…。」

闻天和「早い方で、任せます。」

小劉「かしこまりました。音楽は必要ですか?」

闻天和「お願い。」

图灵密码(图灵密码)第一期 第1話

<メールの通知音>

江子蹇『エピオスCEO就任おめでとう闻(ウェン)社長!!

お祝いに、貴方の個人プロフィールを編集しましたのでお目通し願います。』

闻天和『プロフィール?』

江子蹇『闻天和(ウェン・テンホ)、23歳獅子座、180cm、18cm,

18億円の資産家で、1800平方の豪邸在住。

その他、世界中に18軒の持ち家あり!

現在は、情報テクノロジーを扱うエピオス有限会社のCEO。

ネクタイは苦手ですが、Yシャツが好きな長身のイケメンだよ★』

江子蹇『えーっと…こっちの18cmは別にいらないか…。』

闻天和『江子蹇(チャンズージェン)、お前は何がしたいんだ?』

江子蹇『仕事が順調なら、次は恋愛だろ?

俺は幼馴染として、お前の新しい彼氏探しを手伝ってるんだ。』

闻天和『いらないよ。気持ちだけで十分だ。』

江子蹇『あ、そういや、关越(グワンユエ)はお前がCEOに就任したってこと、もう知ってるのか?

ついに二人揃ってCEOじゃないか!』

闻天和『そのうちわかるさ。』

江子蹇『あいつとヨリを戻す気はあるか?』

闻天和『絶対にない!』

闻天和「劉さん、音楽を変えてもらえる?

僕は今、バッハって気分じゃないみたいだ。」

小劉「バッハの曲は心を落ち着かせる効果があると聞きました。」

闻天和「それはいつも方おばさんが洗濯機を回しながら聞いている曲なんだ。

神様は人間を洗濯する役目があるって言うけど、

僕に言わせればそれはバッハの仕事だ。この曲はドラム式洗濯機を連想させる。」

小劉「そう、ですか…。」

闻天和「今日はやけに車のスピードが遅いけど。

具合でも悪いの?僕が運転しようか?。」

小劉「いいえ、大丈夫です。」

@エピオスのオフィスにて

<スマホの通知オン>

梅西「劉さんから連絡が来たぞ!副社長はあと5分で到着だ!」

副総支配人「窓には鍵をかけるべきだよな?

もしボスが飛び降りでもしたら俺たちはどうなるんだ?」

梅西「ありえない!あの優美で気品がある副社長だぞ?

飛び降りるなんてみっともない。まだロープの方がマシだ。」

服総支配人「首吊りはもっと酷いぞ!失禁するんだからな。

彼の場合は、パリから輸送されたバラいっぱいのベッドの上がお似合いだ。」

<メールの通知音>

梅西「くるぞ!エレベータだ!!」

<エレベーターの開く音>

闻天和「おはよう」

社員「おはようございますボス」

闻天和「ご苦労様。」

社員「副社長、おはようございます。」

闻天和「おはよう」

社員「副社長、おはようございます。」

闻天和「ご苦労様。」

梅西「ふ、副社長、…コーヒーはいかがですか?」

闻天和「ありがとう、梅西(メイシ)。

でも僕はスターバックスのコーヒーは飲まないんだ。

それから今後は副社長と呼ばないでほしい。

役員の皆さんは、もう会議室に揃ってる?」

梅西「きょ、今日は早くから来客があって、貴方に会いたいと会議室に座っていまして…。僕らも流石に出ていって下さいとは言えず…。」

闻天岳「梅西、すぐにみんなを集めてくれ。定例かい……。」

<会議室のドアを開ける>

闻天和「あなた方は…?」

パンダファンド責任者「ハ〜イ!」

コンラッド責任者「さ、サプラ〜イズ!」

闻天和「ど、どうも?

今日は四半期の株主総会ではないですよね?どうして頭取(銀行の社長)までここに?」

小劉「窓にちゃんと鍵がかかっているか、もう一度確認しましょうか。」

梅西「男子トイレまで確認済みだ。問題ない!」

頭取「それはですね…。

現在のエピオスの経営状況が楽観的ではないからです。

すでに財政は破綻していて、負債を清算する能力もありません。」

闻天和「…な、なんだって?」

頭取「…あなたのお兄さんは、何もおっしゃらなかったんですか?」

闻天和「だって僕は3時間前に彼を見送ったばかりだぞ!?

ちょ、ちょっとまって、すぐに電話を…!

いや、彼は今サンフランシスコ行きの飛行機に乗ってるはずだ…。」

パンダファンド責任者「あなたの兄の闻天岳(ウェンテンユエ)は、ご自分がCEOの間に、自分名義の不動産や車を次から次へと銀行の抵当に入れています。」

闻天岳「えっ、えっと、ぼっ…っ」

コンラッド責任者「しかも今年6月には、この危機を打破するために会社のお金6000万を不正に持ち出してマカオに飛んでいます。結果は見ての通りだ…。」

頭取「兄弟、私は来年には退職する年齢だ。

でもあなたの兄のせいで、老後の計画が穏やかではなくなった。

さすがにこれは、落とし前ををつけてもらわないと…。」

パンダファンド責任者「昨年にはSF映画にも出資してますよね?

”若手俳優育成のため”だとかいって、1億8千万ですよ!

”興行収入は40億だ!”と得意気に話していたのに、

最終的には監督がウェブゲームのパワーポイントだけを作って逃げた。

炭鉱のボスでさえこんな酷いことはしないぞ。」

コンラッド責任者「それになんだ、トロントにあるあのサーバーユニット。

維持費に1年で1400万ドルかかってる!電気代を抜いてたぞ?

何がスーパーサーバーを使ってプライベートサーバーを組み立てる!だよ。

俺はさっき見たぞ!この会社のプログラマーたちが、勤務中にワールドオブワークラフトで遊んでいるのを!」

闻天和「っ、っ…はっ。」

梅西「っはは、えっと…ボス、お水をどうぞ。」

<闻天和が水を飲む>

闻天和「あぁ!わかったぞ!!君たちは来る会社を間違えたんだ!」

頭取「もう俺は、死ぬしかない〜!!」

梅西「大変だ!頭取が飛び降りるぞ!頼むから誰か!彼を捕まえてくれ〜!!!」

♪〜

梅西「若社長、副支配人、昼食を用意しましたよ。」

副支配人「ありがとう、空腹で死にそうだったんだ。」

闻天和「僕は大丈夫、ありがとう。」

副支配人「若社長、食事は何があっても取るべきだ。

こういう時こそ自分の体を労らないと。」

闻天和「おふたりは、いつから知っていたんですか?」

副支配人「闻社長は、あなたがCEOに就任したすぐ後にお金が入ると言っていた。

会社の小口株主を集めて、会議を開こうか?」

闻天和「いいえ、Eファンドからはすでに融資を受けていたはずですよね?それで来年には上場する予定だと…」

梅西「マカオで溶けたのがその融資の6千万です!」

闻天和「梅西!君は財務責任者だろ?

なぜ兄さんに6000万も渡したんだ!しかもギャンブルなんて!

職務放棄じゃないか!」

梅西「私にどうしろっていうんですか!社長の言うことは絶対です!

しかも、社長が会社のお金を持ち出しても何も不思議じゃない。

まさかそれをスロットマシンにつぎ込んでたなんで、誰が予想できるんですか?」

闻天和「っっ!6000万を飲み込むスロットマシンなんて存在するのか?」

総支配人「VIPエリアだ。最低賭け金は10万ドル。ディスプレイの表示も”10”。

彼はそれを10ドルだと思って、0をどんどん追加した。

ゲーム開始後、上から大きなボールが落ちてきて客は大歓声。

社長の賭けもうまく行ったと思った…。」

梅西「も、もう言わないで…。」

闻天和「僕はこれからどうすれば良い。」

梅西「どこか新しく資金調達の宛てはありますか?」

副総支配人「確か君には、もう一人お兄さんがいたはずだ。」

闻天和「上の兄はスペースシャトルを研究しているはずですが、

もう15年連絡が取れていません。」

梅西「お、お母様はどうですか?」

闻天和「母はすでに再婚しています。しかも、彼女の実家は伝統的な仕立て屋で、

僕らが扱う最新テクノロジーにひどく不信感を持っていました。

この話を聞けば、彼らは1銭もくれないどころか、エピオスの倒産祝賀会を開くでしょう。」

副総支配人「それじゃあ僕らは上場に期待するしかない。どっかのニラ…、じゃなくて個人投資家に希望を託そう。」

ニラ刈り(割韭菜):未熟な投資家を生命力の強いニラにたとえ、入れ替わり立ち替わり同じパターンで刈り取られることを指す。日本でいうカモネギ。

梅西「この状況で、上場審査は通るはずないです。通ったところでどこの証券会社がサインするんですか。」

闻天和「ちなみに負債総額はいくらですか?」

副総支配人「じゅ…、14億です。」

梅西「ついでに言うと、社員の給料も今年の6月から支払われていません。」

闻天和「つまり、もう破産するしか方法はないということですよね?」

梅西「給料さえ支払われれば、社員に文句はないはずです。

彼らは皆エピオスに愛着を持っています。ただ今は不安でいっぱいなはずだ。

まずは彼らの気持ちを落ち着かせなければ…。」

闻天和「社員への給料は必ず支払います。

しかし今…僕は家に帰って休むべきだと思う。」

梅西「もっ、もう一度考えてみませんか?他に誰かちょっと助けてくれそうな…」

副支配人「例えばあのグワン…コホン、ちょっと頭がグワングワンしてきましたね。」

梅西「そうユエば…ンン、そうですね!ちょっと窓を開けましょう、グワンと思い切って。」

闻天和「…。」

梅西「わ、若社長?」

闻天和「僕は今、早急にバッハを聞くべきだと思う。劉さん、僕らは先に帰りましょう。」

小劉「かしこまりました。」

<会議室のドアを開ける>

記者1「闻社長!現在の心境はいかがですか!?

副総支配人「君たちどっから入ってきたんだ!?」

記者2「破産申請はいつのご予定ですか!?」

梅西「どけ!どくんだ!」

記者3「四半期に発表するとウワサされていた人工知能はどうなりますか!?」

記者「「闻社長!質問に答えてください!闻社長!!」」

梅西「劉さん!早く若社長をお連れしろ!」

@天和の自宅

小金「グワンユエは死んだ!グワンユエは死んだ!」

闻天和「……ん。」

劉「…ここまでが、現在の大まかな状況です。」

方姨「わかりました。あなたも今日は疲れたでしょう、ぜひ夕食を食べて行って。」

小金「グワンユエは死んだ!グワンユエは死んだ!」

<天和が自室の扉を開ける>

闻天和「ファンおばさん。」

方姨「お目覚めですか、天和坊ちゃん。こっちへ来て夕食にしましょう。

今日は精のつくウナギを用意しようかと考えたのだけど、坊ちゃんは脂っこいものが苦手でしたものね。

もし食べたくなったらいつでも教えてください。すぐに用意するわ。」

闻天和「会社が破産するんだ…。」

方姨「会社は会社です。食事はしっかり摂らないと。」

闻天和「兄さんは僕に一言もそんなこと言わなかった。この1年ずっと隠していたんだ。」

方姨「彼はあなたに心配をかけたくなかったんだわ。」

闻天和「そうだといいけど…。

僕のケータイは?兄さんに電話しないと。

どんなに遅くても、もうサンフランシスコには着いているはずだ。」

方姨「私もそう思ってさっきかけてみたのだけど、繋がらなかったの。」

闻天和「僕もかけてみるよ。

兄さんが電話に出るまで、3時間ごとに。」

方姨「そうね。」

小金「グワンユエは死んだ!」

方姨「小金(ショウチン)はきっとお腹を空かせているんだわ。」

闻天和「ちょっと様子をみてくるよ。ありがとうファンおばさん、ご馳走様。」

方姨「気にしないで。」

小金「A株が暴落した!」

闻天和「ショウチン(小金)、ほらご飯だぞ。」

小金「グワンユエは冷たい!」

闻天和「关越が冷たいかどうかは知らないけど、僕はちょっと冷えてきたよ。」

闻天和「兄さんからこの契約書をもらった時、僕はちゃんと目を通すべきだったんだ。くそ…。」

闻天和「ん?何か挟まって」

闻天岳『バオバオ、すまない。全部俺のせいだ。あとは好きにしてくれ。』

<子供の頃のホームビデオを再生する>

父『ここは本当に大きいな!天衡、天岳、天和!どうだ、気に入ったか?』

天衡『気に入ったよ父さん!ちゃんと改装して素敵なお家にしよう!』

天岳『レストランにリビング、バーにキッチン、ジムとプールも作って花も飾るんだ!庭には温泉もつくろうよ!』

天和『おもちゃ!!おもちゃ!!』

父『ハハハ』

天衡『3階だけじゃない!地下にも部屋がある!すごいや!』

<天和の回想>

父『すまない、お母さんは言ってしまった。』

天岳『大丈夫だよ父さん、僕らうまくやるよ!』

天衡『心配しないで!僕はみんなで一緒に暮らせるように頑張るから。

結婚してもずっと一緒だよ!』

父『ハハハ、みんな良い子だ。そうだな、ずっと一緒にいよう。』

天衡『天岳、天和、父さんを頼む』

父『天岳、天和のこと頼んだぞ…。』

天岳『バオバオ、すまない。全部兄さんのせいだ…。』

<回想終わり>

<闻天和が額に入った家族写真を投げ飛ばす>

@关越のオフィスにて

佟凯「ボス、何みてるの?何かあった?」

关越「うん?」

佟凯「同じニュースを1分間ずっとみてるし、

珍しく眉毛が動いてる。これは異常な行動だよ。

きっと何か事件があったに違いない。

もしかしてまたA株が暴落でもした?」

佟凯「ん?イーピアス債務不履行?

債務超過のため破産申請……、イーピアス?

どっかで聞いたことあるような…。ちょっと検索して…。」

佟凯「イーピアス、量子コンピューター開発を手掛けるユニコーン企業。

この2年で人工知能開発に着手し、Eファンドから融資を受けるも上場できず。」

佟凯「ハハ、この会社知ってるの?

…、僕もどっかで聞いた気がするんだけど…なんだっけ?

まぁいいや、今はそれどころじゃないんだ。」

佟凯「ちょっと聞いてくれる?僕はもう恋愛はこりごりだよ。

この前のあの男、役員かなんだか知らないけどひどく不快だった。

信じられる?食事中の貧乏ゆすりだけならまだしも、

彼はどこに行ってもずーーーっと足を揺すっていたんだ。

一緒に映画を見てる時なんて、彼が座る席の横一列が全部揺れるほどだった!

こんな感じだ!このスピードにこの振れ幅、これが人の足か?!

電動モーターかなんかの間違いだろ。

しかもアイツ、足を揺すりながらこんなふうに小首を傾げるんだ。

僕はてっきり彼が脳卒中にでもなったのかと…。

ってボス、聞いてる!?!?

僕が実演を交えて一生懸命話してるのに!

もしこれが君の見合い相手で、こんなふうに目の前で小首傾げて貧乏ゆすりでもされてみろ!君は平気でいられるのか?!」

关越「俺はそいつに会うことは一生ない。」

佟凯「はぁ…。生活習慣の問題だけならまだよかったよ。

それで永遠の愛が得られるなら…でもあいつはそうじゃなかった。

全部嘘だった、嘘だったんだ!

彼らは僕を騙して訴訟問題を手伝わせたり、法務の相談をしたりしてたんだ。

蓋を開けてみれば、彼はストレートだったし、おまけに妻と子供までいた。

はぁ…。僕はただふつうの恋愛がしたいだけなのに…。」

佟凯「確かに僕、佟凯(トンカイ)は諾林法律事務所の中華圏主席顧問ではあるけども。このステータスをもってしても、本物の愛とやらを見つけることができやしない。

ってボス、聞いてる!?」

佟凯「またイーピアス見てる。もしかしてこの会社を救うつもり?」

关越「まさか。俺はガラクタは拾わない。」

佟凯「ふぅん。」

佟凯「じゃあどうして鼻を触っているの?もしかして…、伸びるのが怖い?」

关越「…。」

@天和の家

財務顧問「闻さん。あなた方兄弟2人名義の商店街、レストハウス、飲食店、競馬場、手作り工場、仕上げ工場は、全て品評会後、オークションにかけられます。

進行状況は随時報告予定です。

以前設立された慈善基金と、寄贈された図書館は対象外ですのでご安心を。

その他、接待用に購入された長山別荘エリアのゲストハウスについてですが…。」

闻天和「ゲストハウスはすでに僕の友人が購入しています。7月に全ての手続きを済ませました。僕が把握してるのはそれだけだ。」

財務顧問「現在残っている貴方と貴方のお兄さんとの共同資産は、家族信託基金の3000万のみです。

この資金は、我々が早い段階で有効的に隔離したものですので、遠分の間は手をつけないことをオススメします。」

闻天和「その中から、600万円を私の会社の口座に振り込んでもらえますか。

社員への未払い賃金問題を先に解消しないと。」

闻天和「そういえば、あなたにこの家の資産管理をお願いしてからもおう10年になりますね。」

闻天和「結局こんなことになってしまって、お恥ずかしい限りです。」

財務顧問「それは違います。」

財務顧問「あなたは誠実な人です。こんな状況でさえ従業員の給料について考えています。」

財務顧問「ここに来る前、我々のボスは言っていました。

あなたはまだ若い、この状況さえ乗り越えれば、まだまだ再起のチャンスはあります。」

財務顧問「そろそろ時間です、私はこれで失礼します。」

闻天和「あ、送ります。」

方姨「ぼっちゃん、江ぼっちゃんがお見えになりましたよ。

応接室でシャオチンと遊んでいます。」

江子蹇「シャオチーン!僕がいなくて寂しかったでちゅか〜!!!」

小田「にゃー」

闻天和「彼のキンタマをつつくな。ショウチンは生まれつき頭がよくないし、思うように体を動かせないんだ。」

江子蹇「…あぁ〜……。俺は別れたんだよぉ…!。」

闻天和「はぁ〜…、僕は倒産したよ。」

江子蹇「倒産はまだだろ!まぁお前の会社はニュースにはなってるけど。

イーピアスの元法人が逃亡したってね。大丈夫か?

兄貴とは連絡ついたのか?」

闻天和「んん…、まずはお前の別れ話から聞くよ。僕を元気付けてくれ。」

江子蹇「よっしゃ!」

江子蹇「俺は思ったんだよ、これ以上この関係は続けるのは無理だって。

この前お前に話したあいつ、どうやっても俺との関係を先に進めたがらないんだ。

痛みが怖いとか、トラウマがあるとか言ってね。

いや、それくらいなら俺も我慢できたよ。そういうのはちょっとずつ慣らせばいんだから。」

江子蹇「でも、あいつの生活習慣だけはどうしても許せない!

俺のカードで1月に80万円も使うんだ!

しかも俺の家に来て3ヶ月経った頃、周さんに向かって怒ったんだよ。

風呂にお湯を溜めてなかったって理由でだぞ?

周さんはファンおばさんには敵わないけど、俺の面倒を見て7,8年になる大ベテランの執事だぞ!?」

方姨「江ぼっちゃん、コーヒーですよ。」

江子蹇「ありがとうファンおばさん。」

闻天和「その後は…?」

江子蹇「3ヶ月経って、俺はようやく彼のショートパンツを脱がせることに成功したんだ。

その時俺が見たのはなんだったと思う?」

闻天和「なんだったの?」

江子蹇「貞操帯(不锈钢内裤)」

闻天和「え…、んん…。」

江子蹇「しかもダイヤルロック付き。

俺は考えたよ、考えて考えて、我に返った。

で結局別れた、もうたくさんだってね。

そしたらあいつ慰謝料を払えとか言い出して、それを断ったら今度はネットだ。

自分のお尻にある傷跡の画像をUPして、俺が火のついたタバコを押し当てて「やらせろ」って脅したってコメントしたんだ。

俺はあいつがのお尻が丸いのか平たいのかさえわからないのに!!!」

闻天和「で、結局どうなったんだ」

江子蹇「望み通り、根性焼きしてくれる人を送って、投稿を削除させた。

それから音沙汰なしだ。」

江子蹇「はぁ…。真実の愛を見つけるのは、なんでこんなに難しいんだろうな?」

江子蹇「俺は、”ハンカチ王子”とか、”大陸のロールキャベツ”とか、”原子力ピストンマシン”とか”ベッドの上の親善大使”って異名まであって、关越に負けないくらい国内外で有名だってのに!!」

闻天和「…。」

江子蹇「次はお前の番だぞ、どうして破産なんだ。」

闻天和「3ヶ月前、兄さんが会社の法人変更の申請をしていたんだ。

法人を僕に移して逃げた。今は彼がどこにいるのか全くわからない。」

江子蹇「何かあったんじゃないのか?」

闻天和「僕もそう思って契約書をもう一度確認したんだ、そしたらこれが出てきた。」

江子蹇「”バオバオすまない。全部俺のせいだ、あとは好きにしてくれぇ?!”

こっ、これッ…。

まっ、まだ会社は競売にかけられてないんだろ?俺が少し貸そうか?」

闻天和「穴が大きすぎて、埋められないよ。

どれくらい貸してくれるつもりだ?」

江子蹇「自分の金をしっかり把握してるわけじゃないけど、

かき集めて俺のへそくりと合わせれば、2億くらいは貸せると思うぞ。

闻天和「全然足りない…。でもありがとう。

来週には銀行が家や車を差し押さえに来る。

この家のもの全てがオークション行きだ。住む家を別に借りないと。」

江子蹇「会社は?いつ精算されるんだ?」

闻天和「すでに終わってる。明日封鎖の張り紙を貼る。

従業員を解雇する前に、未払い分の給料も支払わないとな。」

江子蹇「ショウチンも競売にかけるのか?」

闻天和「ショウチンは3フレーズしか話せないんだぞ?

一つ目は”グワンユエハ死んだ”、2つ目は”グワンユエは寒い”

誰がこんなオウムを買うんだ?关越か?」

<二人が声を出して笑う>

闻天和「ンン、笑ってる場合じゃない。」

江子蹇「考えたんだけど、俺のお金が必要ないなら、普通のサラリーマンとして生活するってのはどうだ?

大学の助教授として働けば、いつか本物の愛ってやつが見つかるかもしれない。」

闻天和「必要ない。それより僕は君に”星を欺く宿屋”(※)という漫画をオススメするよ。

とある役者の自己実現物語なんだけど…。」

江子蹇「それだ!!!」

ショウチン「グワンユエは冷たい!」

@イーピアスのオフィスにて

社員「お疲れ様です、社長。」

社員「お疲れ様です、社長」

闻天和「なんでまだこんなに人が残ってるの?」

梅西「社長の指示通り、未払いの給料を精算して、解雇手続きも済ませたのですが、

みんなあなたと最後の記念写真を撮りたいと残っている状態です。」

闻天和「それならちょうどよかった。あとでMIMIタクシーの呼び方を誰かに教えてもらおうと思っていたんだ。」

闻天和「梅西、明日のディズニーランドのチケットを、みんなの分予約してくれ。

みんなでたっぷり遊んで、最後に全員揃ってその場で解散だ。」

梅西「わかりました。どうせ最後の1回です、前回同様ガイドサービス付きのチケットを購入しましょう。」

闻天和「当然。いくら破産したからといって、ディズニーで並ぶなんて美しくないからな。」

社員「いやだ……」

闻天和「僕の何が嫌なんだい?僕はまだCEOに就任してから1週間も経ってないのに。」

会社員「この会社を離れるなんて嫌です〜!!残業や土日出勤も一切なくて、勤務中にサボってゲームができる会社がどこにあるんですか〜!!」

社員1「辞めたくないよ〜!」

社員2「他の会社なんて絶対に無理!」

社員3「持ち直したら絶対にまた声をかけてください〜!!!」

総支配人「みんな退社しました。」

闻天和「副総支配人もお疲れ様でした。

最後に、取り組んでいたプロジェクトの進捗を確認していたんだが、あなたはこれに希望があると思いますか?」

総支配人「私は無理だと思っている。

技術部門の責任者がファイルをコピーしてくれているから、君も自宅に持ち帰って触ってみるといいよ。

サーバーの暗号キーはそのバックの中だ。ただ、君の家でそれが動くかどうかはわからない。」

闻天和「これですか?」

総支配人「間違いない。」

闻天和「わかりました。」

闻天和「最後に一つ。この数年で兄さんと喧嘩したことはありますか?

彼がどんな決断をしても、あなたたちは誰も彼を止めなかったんですか?」

総支配人「まだ責め足りないんですか?今この時点で数千万が残っているのだって、私が彼に、スペインではなくフランスに全振りしろ!と助言したから。」

闻天和「あなたも…っ。はぁ、わかりました。もう行って。何かあれば連絡を、さようなら。」

<闻天和がバッハを再生する>

<回想>

闻天岳「バオバオ、これが僕らの新しい会社だ!気に入ったか?」

闻天和「父さんがいません。」

闻天岳「兄さんがいるだろ?大丈夫だよ。

ほらここをみて、プロジェクトの研究開発部門は父さんの会社と同じ配置にしたんだ。

このサーバーのハードディスクの中には、父さんが残してくれたものも入ってる。

ほら!彼はいなくなったわけじゃないんだ。」

<回想おわり>

闻天和「父さんが僕らに残してくれたものを、こんな風に捨ててしまうのか?兄さん…。」

<オフィスのパソコンが勝手に起動する>

闻天和「は?どうしていきなり起動したんだ?」

闻天和「これは、使われてないパソコンだぞ…。まさかマザーボードの接触不良?」

システム「暗号キーを差し込んで、バックアップとフォーマットを実行してください。」

闻天和「暗号キー?…あっ」

システム「認証に成功しました。」

闻天和「キーボードに全く触れてないのに…、どうなってる?

ウィルスか?それともAI?」

<パソコンがショートしする音>

闻天和「?えと…、マザーボードが焼き切れた?」

チューリングコード シーズン1 第1話 おしまい

>2話は気が向いた時に〜!<

 

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