「髪の毛を切りたいけれど美容室はなんだか苦手」
上記のような理由で、美容室に半年以上足を運んでいない人、結構多いと思います。
実は私もその一人。
行きつけの美容室もなく、ただただいきあたりばったりで美容室をチョイスするせいか、オーダーの失敗も重なり、
「染める・パーマをあてる」というカット以外のオーダーが無い限り、美容室にはほとんど足を運ばない人間です。
「私自身が極端にコミュ障」という理由が大きいせいだと思っていたのですが、とある本を読んでいるとどうやらそれが違うらしいということがわかりました。
というわけで今回は、「あなたが美容室を苦手とする理由」について「驚異のカウンセリング会話術」という本の内容を引用してまとめてみます。
驚異のカウンセリング会話術
橋本学氏著書『驚異のカウンセリング会話術』は、美容業界コンサルタントの著者が、美容師に向けて「客単価を上げる会話の秘訣」を説いた本です。 [itemlink post_id="4582"] 顧客が美容室から遠のいてしまう理由やその対策方法がわかりやすくまとめられています。私達が美容室を苦手な理由
冒頭でも述べた通り、私は美容室へ行くのが余り得意ではありません。 美容師さんと会話をするのが苦手で、いつも自分の希望を伝えたあとは手持ちの文庫本に目を落としていました。 反面、美容師さんがヘアカットをシている様子は大好きで、その作業をよく目で追っていたりするのですが、 そうすると気まずくなった美容師さんが会話を始めてしまうので、最近はもっぱら、渡されたタブレット端末でアニメや映画を見ることに努めています。 最近では、施術がスタートすると、タブレット端末でアニメや映画を見させてくれるサロンも増え、余計な会話をシなくて済むところも増えました。 そうなると、美容室へ対する心の障壁も緩和されそうなですが、やっぱりいざ美容室へ行くとなると、どうしても気がのらないのです。 『驚異のカウンセリング会話術』を読むまで、その理由は単に私自身が人見知りだからと思っていました。 しかし本書では、『お客さんが美容室を苦手とするのはサロンに行くことがつまらないから』と言い切っています。 サロンに行くことがつまらない理由はこうです。
話が通じるスタイリストが少ない
話が通じないスタイリストというのは、客側の本音を見出そうとせずに、施術をすすめるスタイリストのことです。
大抵の人の場合、美容室へ足を運ぶ理由は『気分転換』だと思います。
そのために、どんな髪型にするか考えてスタイリストに伝えると思うのですが、
客『(気分を変えたいから)髪の毛を短く切りたい』に対して ス『どのくらいの長さカットしますか?』と、技術の話だけでオーダーが進んでしまい、最終的に希望通りの髪型にしてもらったものの、客側の『本当の欲求』が解消されず、『イマイチだったな〜』と感じてしまう要因になるそうです。 なるほど、たしかにほとんど会話をしない私は、美容室で満足感をえることがめったにありません。 では、どんな会話であれば、私たち客側は、美容室で満足を得ることができるのでしょうか?
お客さんの本音を引き出す会話術
では、どうやったら客側の本音が引き出せるのか。 本書では、その本音の引き出し方について、いくつかの会話例が紹介されています。 一例を抜き出すとこんな感じ。客「短く髪を切ってしまいたいのよ」 ス「短く切ってみたいのですね。ちなみに、なぜ短くきってしまいたいと思われるのか理由をお伺いしても良いですか?」 客「とにかくスッキリしたいのよ」 ス「スッキリしたいというと、今ご気分が晴れないことがあるんですか?」 客「実を言うと最近母の介護に疲れてきてね…。気分を変えたいなと思って」 ス「それは大変ですね。ということは、スッキリした気分になれるのであれば、短く切る以外の方法。例えば、ふんわりパーマをかけて軽い印象にするとか、明るめの色でカラーをすることも考えられますが、どう思われますか?」 客「そうね〜、パーマとか良いかもね!」前述した話が通じない人と、上記の話が通じるスタイリストとの違い、おわかりになったでしょうか? 上記の会話例では、『短くしたい』という客側の要望に対して、スタイリストが『なぜ短くしたいのか?』という理由を確認しています。 そうして確認した理由に共感したあと、短く切る以外のスッキリする方法を提案しているのです。 話が通じるスタイリストさんは、お客様の悩みに共感し、最終的にはその問題が解決する方法をいくつか提案しているのです。 確かに、『短くしたい』という要望通りにそのままカットされるのと、 その理由を確認された上で、さらに最適な方法を提案されるのとでは、『この人私の気持ちをわかってくれてる!』という信頼度が全く違います。 逆に、客側の私達からすれば、『私の本音をうまくスタイリストさんに伝えることができず、仕上がりがイマイチになる』から、美容室を苦手に感じてしまう人が多い。 ということになります。ー引用『驚異のカウンセリング会話術』