突然だけど中華BLには、”追妻火葬场(妻追火葬場)”というジャンルがあります。
最初は妻である受けが攻めによって辛い状況に追い込まれるけれど、のちに攻めが猛省して妻を追いかけるという意味の言葉です。
これに該当する有名作品といえば、肉まん先生もとい肉包不吃肉先生の描く二哈和他的白猫师尊(弟子×師匠)が有名だと思う。
攻めが受けを自殺に追い込むが、その後は猛省してめちゃくちゃ甘くなるやつです。
序盤は悲惨だが、最終的には二人で幸せになるのでファンも多い。
しかし、私が昨日聞いたばかりの「娘娘腔」はそうじゃなかった。
とにかくひたすら苦しくて、聴き終えたあともにゃもにゃとした気持ちになってしまった。今回は作品を紹介してみます。
もちろん魔翻訳で、原作ノータッチ(ラジドラオンリー)なので解釈違いがある前提で聞いてみてね。
https://assnoyoake.net/jptr-niangniangqiang-1/
水千丞著『娘娘腔』のあらすじ紹介
『娘娘腔(niàng niàng qiāng)』は、クズ攻め描写でお馴染みの水千丞先生が描く中華BLです。
[caption id="attachment_5117" align="alignnone" width="760"] カバーが素敵すぎんか?[/caption]
金持ちなクズ攻めと貧乏で女々しい、でも甲斐甲斐しい受けの物語です。
タイトルにもなっている『娘娘腔(niàng niàng qiāng)』は、女性っぽい声や話し振りをする男性のことで、そのタイトル通り受けは果てしなく女々しいです。
ラジオドラマでは基本的にずーーーーっと泣いてる。
まじで泣いてる。
それと同時に、中世的で美しい容姿とか細い体を持ち合わせているので、運悪く攻めに惚れられてしまい執拗に付きまとわれます。
受けも最初はまんざらではなかったものの、途中で窮地に追いやられたりするので素直に愛を受け止めきれず、どんどん距離を置いていきます。
が、もちろん距離を置くのをクズ攻めが許すはずがない!
ってんで、逃げようとする受けをあの手この手で引き止めようとする攻めのクズっぷりがもうすごいのです。
優しくなるとかじゃないのよ、最後までクズで糖度はかけらもないです。
娘娘腔はラジドラ・原作(晋江文学城)どちらでも無料で視聴・閲覧できます。
もちろん原作の晋江文学城では、えちシーンに鎖がついてるんだけど汗
気になる方はぜひ下記リンクからチェックしてみてくれ、何度も言うが無料だ。
※ただしラジドラの序盤は字幕がありません。数分後に表示されるのであきらめないで聞いて。
[box04 title="娘娘腔の作品情報"]
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ネタバレ注意『娘娘腔』のここがつらいベスト3
ここからは、個人的な「娘娘腔」の見どころをまとめてみたよ。
とち狂ってる攻め
娘娘腔の肝はやっぱりとち狂ってる攻めだと思う。
「追妻火葬场(追妻火葬場)」というジャンルにふさわしいくらいのクズっぷりで、あの手この手で受けを引き止めようとする。
受けに近づく男全てに攻撃的で、受けの仕事も辞めさせてしまう。
”嫉妬”といえばかわいいが、攻めのそれは狂気で追妻火葬场(追妻火葬場)というジャンルが好きな人でさえ「早く逃げて」と妻を案じたりする。
娘娘腔の攻めは果てしないクズなのだ。
しかも最後には、受けの精子で試験官ベイビーまでこさえてしまうので驚き。いや、狂ってるとしか言いようがないです。
まだ、自死に追い込んで転生させてから第二ラウンドでめちゃくちゃ甘くなる二哈和他的白猫师尊の方が救いがある気がする(個人的に)
ずっと泣いてる受け
攻めに対して、受けはずーーーっと泣いています。
もともと泣き虫なのですが、
- 攻めの友人に騙されて夜遅い学校に取り残され
- その帰りに強姦未遂にあい、
- その夜に母が死に
- 学校を中退し料理人として働きながら学費を貯める
- 30歳間近で攻めと再会付き纏われる
という不遇すぎる運命を辿っていて、こっちまで一緒に泣いてしまいたくなります。
もちろんそれは受けの周りにいる人も同じで、なんとか受けを守ろうとしますがことごとく攻めに追いやられます。
なんかもう不憫すぎて泣
攻めによって辛い目に遭わされる良い人たち
さらに辛いのは、攻めによって受けを守ろうとする人たちが辛い目に遭わされるところです。
か弱い受けを守ってくれようとする人は数人現れるんだけど、だれも攻めには逆らえなくて。
特に受けを大事な恋人として扱ってくれた李先生は、攻めのせいで受けと離れ離れになってしまうし。。。
こんなに誰も幸せになれない作品って他にある?となってしまった(いやあるだろうけど)。
人によってはこれがハピエンと言えるかもしれない
全体を通してつらいお話ですが、最後には二人一緒になります。しかしこれがハッピーエンドと言えるかは私には判断できない。
だって受けは最後、攻め以外のつながりがないんだもの。
果たして本当にそれが幸せなのか?幸せってなんだ?とついつい考えてしまうのがこの作品だと思います。
ただ、追妻火葬场(追妻火葬場)というジャンルとしては、とっても良いと言わざる得ないです。
なんかもう、私も一緒に地獄に落ちます!!!!!と声を上げたいそんな作品だと思う。
何度も言うけど、原作小説・ラジオドラマどちらも無料です!
是非チェックしてくださいね。
おわり
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https://assnoyoake.net/jptr-niangniangqiang-1/
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