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飼い主なら抑えておきたいドッグフードの基礎知識|選び方と成分表の読み方まとめ

獣医師さんに進められたドッグフードは良いものだ!と思っていたけど、どうやら違うらしい。

特にロイヤルカナン・ヒルズあたりは、実は添加物が多くて、こだわりのある人(獣医師ではない事情通、ブリーダーなど)からするとあまり与えたくないフードなのだとか。

我が家は以前ロイヤルカナン低分子プロテインライトをあげていたんだけど、はっちゃんのうんこが下痢ちっくになったのでやめたんだよね。

添加物うんぬんの問題ではなく単純に合わなかったんだと思う

じゃあどこのフードがベストなのか?とあれこれ試しているんだけど、いまだにこれ!と思えるフードには出会えていない。

そもそも、飼い主自身がドッグフードは何を基準に選んだらいいのかよくわかっていないのもあります。

そんなわけで今回は、ネットに落ちている情報を参考にしながら、ドッグフードの選び方についての基礎知識をまとめてみました。

ドッグフードを選ぶ前に知っておきたいこと

ドッグフードと言っても、ホームセンターで安売りされているものから専門家がオススメするものまでその種類は多いです。

私たち一般消費者からすれば、犬に必要な栄養素はちんぷんかんぷん。

それゆえに、安価で手に入りやすいホームセンターやドラッグストアのドッグフードを買ってしまいます。

しかし、ホームセンターやドラッグストアで入手できる安価なドッグフードは、実は着色料や人間への使用は禁止されている添加物が入っていたりするため、お世辞にもこれがいい!とは言えないらしい

[chat face="30.png" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]知らなかった![/chat]

なぜこんなことが起きてしまっているのか、原因は国内産のドッグフードメーカーが基準にしている日本の法律にありました。

日本はペットフードの製造規定はゆるい

ドラッグストアやホームセンターで販売されている安価なドッグフードは、ほとんどが日本国内のメーカーによって製造・販売されているものです。

製造基準は、2009年に制定されたペットフード安全法とう日本の法律をもとにしています。

こう聞くと、結構良い品質なんじゃない?と思ってしまうかもしれませんが、

実はこのペットフード安全法の基準は、ペット先進国とされる欧米に比べるとかなりゆるゆるなんです。

例えばこんな感じ。

[jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]原材料を全て表記する必要はない [jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]添加物全てを表記する必要はない [jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]人間NGな添加物もOK

もちろん、国内メーカーの中には人間の食品に合わせた基準でドッグフードを製造している会社もあります(ヒューマングレード)

ただしこの取り組みは完全にそのメーカー独自のもの。実際に品質をチェックする機関もないので、最終的な判断は私たち飼い主自身となるわけです。

それゆえ、ペットフードに詳しい人からすると一番勧めやすいのは、欧米の厳しい基準で製造された外国産のドッグフードということになります。

ちなみに、欧米でペットフードのガイドラインを作っているのは、下記の2つ。

AAFCO 全米飼料検査官協会 1993年に発足したペットフードの栄養基準やラベル表示のガイドラインを作成しているアメリカの団体。 世界的にもスタンダートになっていて、日本のペットフード公正取引協議会でも栄養素の基準として用いられています
FEDIAF 欧州ペットフード連合会 ヨーロッパのペットフードメーカーを代表する5社(18カ国)で構成された連合会。ペットフードの栄養基準やラベル表示のガイドラインの作成はもちろん、製造工場の認定も行っている。 5社の中には、ヒルズやピュリナなど、日本でもよく知られるメーカーもある。

さらにアメリカでは、USDA(米国農務省)、FDA(米国食品医薬局)などが、ドッグフードの原材料や添加物に規制を設け、安全管理をしているとのこと。

3つの機関でルールが定義されていたらそりゃあフード製法の基準も厳しくなりますね。

飼い主なら抑えておきたいドッグフードの選び方

一口に外国産がおすすめ!と言っても、外国産のペットフードの数はかなり多いです。

さらに、原材料から何からめちゃくちゃ拘って作っているドッグフードがあったとしても、それが全てのわんちゃんにオススメできるというわけではないようです。

それなら、我々一般人は何を基準に愛犬のドッグフードを選べばいいのか?

一番良いのは、自分でドッグフードの成分表を読めるようになり、なおかつ愛犬の血液検査や体調、うんちの様子などを鑑みて商品を選べるようになることです。

というわけでここからは、ドッグフードの成分表時の基本と、よく聞くNG成分の話なんかをまとめてみました。

ドッグフードの成分表の読み方

ドッグフードの成分表は、基本的にパッケージの側面に記載されています。

現在我が家にあるドッグフードの画像を参考にするとこんな感じです。

上から順に、

  1. 商品名
  2. 原材料名
  3. 保証成分
  4. 原産国名

と並んでいます。

商品名

商品名には、どの動物用のフードなのかと言う記載と一緒に用途が記載されていることが多いです。

用途とは、どういう目的でペットに与えるべき商品なのかということ。

ドッグフードの用途には、下記のような種類があります。

総合栄養食 毎日の主食として、ペットの栄養バランスを考えられて製造されたフード
療法食 病気の治療や栄養サポートのために製造されたフード。使用は獣医師の管理下の元
おやつ ご褒美やペットとのコミュニケーションアイテムとして製造されたもの
その他の目的食 上記3つに該当しないもの。副食、一般食(おかずタイプ)、栄養補完食等と記載されている

基本的に、総合栄養食と記載されたフードと新鮮な水をしっかり与えていれば、わんちゃん、猫ちゃんの栄養は損なわれないことになっています

原材料名

原材料名は、その名の通りペットフードに含まれている材料です。

化粧品の成分表と同様に、含まれている量の多い順から記載されています。

例えば、こちらのフードの場合、一番多いのは穀類、その次が肉類ということになります。

一番下の段にはよく問題視される着色料や酸化防止剤などが記載されていることが多いです。

[jin-iconbox01]国内産は、法律上含まれている材料を細かく記載しているわけではないので注意[/jin-iconbox01]

成分

原材料の次に記載されているのが、成分表になります。

基本的には重量あたりの割合(パーセンテージ)で表示されています。

ちなみに、目安にしたい各団体の3大栄養素の割合がコチラ。

タンパク質 脂質 糖質(炭水化物)
AAFCO 全米飼料検査官協会 18%以上 5.5%以上 記載なし
FEDIAF 欧州ペットフード連合会 18%以上 5.5%以上 記載なし

今回参考にしている画像のフードは、ダイエットフードなのでタンパク質・脂質が控えめです。

原産国名

最後に記載されているのが、原産国名になります。

この原産国名は、フードの最終加工が行われた国です。

たとえ日本と記載されていても、原材料は他の国から仕入れていることが多いです。

この辺りは、頭に入れておきたいですね。

一般的にNGとされている成分は何?

ドッグフードの成分表の基本的な読み方を理解したら、続いてはドッグフードの種類やよく問題視される添加物を見ていきます。

飽くまで何の知識もない一般人の私が調べ、まとめたものでありますので、間違いがあればご指摘いただけると幸い。

〇〇ミール表記が全て悪いわけではない

まずドッグフードで良くないとされるのが、〇〇ミールと言う表記です。

日本の法律上、ミールというのはいわゆるいわゆるクズ肉のこと

例えばチキンミールという表記の場合は、人間が食べる部分だけを取り除いたあまり肉を加工したものとされています。

特に低価格な商品になると、材料はもちろん製造工程にお金をかけてないことが多く、肉以外に嘴やトサカ、羽なんかも含まれている可能性があるらしい。

そんなわけで、〇〇ミールと表示されていてさらには低価格な商品(日本の法律基準で生産されているフード)はあまりよくないとされています

ちなみに我が家にあるフードにはミールではなく肉類と記載されています。

一見するとしっかりと部位名が書いてあるので良心的に見えるのですが、価格帯が低いフードであることと、ペットフード安全法では、フードの原材料を細かく記載しましょうという決まりはないので信憑性は薄いです。

海外のフードにも、原材料にミールという記載があります。

[gallery columns="2" size="full" ids="7812,7813"]

この場合のミールとは、海外の基準にそって製造されたもので、使用されている動物の肉・皮、骨を加熱して油を取り、乾燥させて挽いたものを指すそうです。

ここでのミールは、良質なタンパク質源となるのだとか。

[chat face="30.png" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]ミールって表記がダメだと思ってたけど、違うんだね![/chat]

グレインフリーは犬に良いって本当?

続いてよく話題になるのがグレインフリーのドッグフード。

グレインフリーとは小麦粉やトウモロコシなど、稲科の穀物類が含まれていない商品のことです

稲科の穀物は、犬が腸内で消化するのに時間がかかるため良くないとされていました。

一方で最近では、グレインフリーのフードを選ぶ犬は癌になりやすいと言った報告も出ているそうです。

その理由は、穀類の代わりに含まれることが多いえんどう豆の影響か?とも言われているようですが、現時点では良くわかっていないようです。

ちなみにグレインフリーと似ているグルテンフリーのグルテンは、小麦に含まれる植物性タンパク質を指します。

植物性タンパク質も、わんちゃんにとっては消化しにくいようで、一部では避けた方がいいとされています。

高タンパク質フード

グレインフリーフードとよく一緒に見かけるのが高タンパク質フード。

タンパク質の割合が、30%を超えるフードに表示されているものです。

犬は肉食寄りの雑食という考えから製造されているフードで、毛艶が良くなったりする効果があります。

が、運動量の少ない犬や小型犬にとっては逆に腎臓に負担がかかることもあるそうです。

その結果

  • 涙やけ
  • 耳の裏を掻く(肌荒れ)
  • 足の裏を舐める
  • 内臓を痛める
  • 下痢気味

など、わんちゃんのカラダに負担をかけてしまうこともあるらしい。

実は我が家でも現在アカナを与えているのですが、耳の裏を頻繁に掻く、足の裏を良く舐めるなどの気になる仕草が出ています。

さらにはうんちもちょっと軟便気味なので、もしかしてこの高タンパクのせいか?と疑っています。

添加物

最後は、ドッグフードに含まれている添加物について。

特に問題視されているのが、BHA・BHT、エトキシキンという3つの酸化防止剤です。

米国ドッグフードメーカーのナチュラルバランスでは、上記3つの添加物に関して下記のような説明がなされています。

BHA ブチルヒルドロキシアニソール。ガソリンの酸化防止のために開発された化学物質。発癌性が認められたため、人間の一般食品への使用は禁止されている
BHT ジブチルヒドロキシトルエン。BHAに類似した化学物質。膀胱癌・甲状腺癌を誘発する可能性がある。
エトキシキン ゴムの固定剤として開発され、除草剤にも使われている化合物。食品添加物としてはもちろん農薬としての使用も禁止されているもの。目や皮膚に炎症を起こす恐れや、ガンを誘発する可能性も。

一方で、上記の添加物はロイヤルカナンなど、大手フードメーカーでも普通に使用されているものです。

[caption id="attachment_7806" align="alignnone" width="760"] ロイヤルカナンミディアムアダルトの原材料名[/caption]

規定の範囲を越えなければ、わんちゃんの体に影響はないとされています。

考え方としては

フードの劣化によるわんちゃんへの悪影響>添加物による発癌性のリスク

ということだと思います。

また、BHA・BHTなどの酸化防止剤を使用していない代わりに、ローズマリーなど天然の酸化防止剤が使用されていることがありますが、わんちゃんの体質に合わない場合もあるようです。

[caption id="attachment_7807" align="alignnone" width="760"] ヒルズサイエンスダイエットプロ犬用の原材料名[/caption]

この辺りは、まじで飼い主とかかりつけ医で判断するしかないとしか言えません。

最終的には愛犬に合うか合わないか

人間でも、オーガニック商品にアレルギーを起こす人がいるように、高品質とされている完全オーガニックフードが全ての犬に向いているというわけではないようです。

一番は、わんちゃんの栄養士さんに相談するのが早いのでしょうが、身近にそういう資格・知識を持った専門家がいる人はごくわずか。

であればやっぱり飼い主自身が少しずつ勉強していくしかありません

個人的には、

[jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]愛犬の健康状態(血液検査やアレルギー検査の結果等) [jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]うんちの状態

などをみながら一つ一つ試していく方法が一番だと思います。

フードローテーション・ストックのすすめ

決まったドッグフードだけではなく、3〜5種類のフードを毎月交互に与えるのもオススメです。

ポイントはタンパク源の違うフード(できればメーカーも別が好ましい)を選ぶこと。

理由としては、

[jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]狂牛病や鳥インフルエンザなどの影響によるドッグフードの生産停止リスク回避 [jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]アレルギーのリスク分散

などが挙げられます。

[chat face="30.png" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]最近ではコロナの影響で外国産のドッグフードの一部に製造遅延が発生していますね[/chat]

また、常に未開封のフードを別にストックしておくと、災害時の備蓄としても役立ちます(ローリングストック法)

常にストックしておけば、決まったフードしか食べられないわんちゃんでも安心です。

ちなみにこちらの本には、災害時に役立つわんこのあれこれが記載されています。

[itemlink post_id="7648"]

我が家では、愛犬が転んで膝を擦りむいた時にも役に立ちました。

一家に一冊あると大変便利だと思うので、ぜひチェックしてみてくださいね。

[jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]参考にした動画・記事

この記事を書くにあたり参考にした動画・記事は下記の通りです。

どの動画・記事もドッグフードについてわかりやすく解説しています。

ご自身で情報を精査する意味も含めて、ぜひチェックしてみてくださいね。

おわり

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