雑種犬と一緒に暮らし始めたら、全ての飼い主がこう思います。
うちの子、どの犬種の犬が入ってるんだろう?
純血種と違って、親元がはっきりしない雑種犬の場合は、そのルーツを見た目に頼るしかありません。
しかしそれだと、「何の犬種が入っているの?」と聞かれた時に堂々と答えにくいと思います。
海外にはそんな雑種犬の飼い主には嬉しい「雑種犬の遺伝子を調べるDNA検査サービス」がありました。
犬の遺伝子検査
犬のDNA検査(遺伝子検査)といえば、日本だと
というために使用されています。
一方で海外では、上記の病気リスクの鑑定と合わせて、愛犬が持っている遺伝子の中でどの純血種に一番近いかを分析し、
それをもとに、愛犬の行動特性を探る遺伝子検査が人気です。
もちろん、日本からでもこの検査サービスを利用することは可能ですが、海外のサービスのために幾つかの注意点を知っておく必要があります。
犬の遺伝子検査を申し込む前に注意したいこと
海外の会社に愛犬の遺伝子検査を申し込む前に注意しておきたいこと。
それは、その遺伝子検査が海外のわんちゃんを主軸に作られているということです。
こちらは、日本にも正規代理店があるORIVETの注意書きです。
[caption id="attachment_7737" align="alignnone" width="760"] ORIVET 日本公式サイトより引用[/caption]
上記画像のように、海外の遺伝子検査は日本に住んでいる犬の情報が少ないのが現状です。
このことを踏まえて、どの検査サービスを利用するか検討してみてくださいね。
愛犬の特性をチェック!オススメの遺伝子検査3選
日本代理店あり!Orivet(オリベット)
国内で特に利用者が多いのは、オーストラリアに本社を置くオリベット(ORIVET)。
オーストラリアの獣医病理学ラボ「ASAP」から独立したDNA検査を専門とする企業です。
現在はオーストラリアを含めた世界各国でそのサービスを提供しています。
日本にも正規の代理店があって、代理店を経由して検査キットを購入すると、結果を日本語に訳して送付してくれたりします。
オリベットでできる検査は、
- 犬種鑑定
- 犬の遺伝性疾患セット検査
- 猫の遺伝性疾患セット検査
の3種類。
犬種鑑定は、次に紹介するWisdom Panelと同じプログラム(ただしバージョンが少し古い)を使用し、350種類以上の犬種データをもとに作成されます。(※)
※オリベット日本代理店に確認しました。
採取された犬のDNAは代理店を通して本社のオーストラリアに送られ、そこで犬種鑑定にかけられて再び返送される仕組みです。
他の犬種鑑定サービスと比べて価格はちょっと高いですが、日本の代理店を通しているので、検査結果を日本語で受け取ることができるという強いメリットがあります。
[jin-iconbox07]ORIVET公式サイトはコチラ[/jin-iconbox07]
アメリカ-Wisdom Panel
続いて紹介するのは、アメリカで人気のWisdom Panel。
3世代上までのわんちゃんの遺伝子を遡り、350種類以上の犬種データの中から合致する犬種のパーセンテージを鑑定してくれます。
前述したOrivetと同様のプログラムを用いていますが、こちらの場合は新しい犬種データもいくつか取り入れられているようです。
他にも、25の重要健康リスクと35以上の身体的特徴データも鑑定してくれるようです。
残念ながら、公式サイトで遺伝子検査キットを注文できるのは、アメリカ・イギリス・カナダの3カ国のみ。
しかし、Amazonでも同じWisdomPanelキットが販売されていて、こちらだと日本でも購入できるようです。
検査結果は英語表記になりますので、英語力が苦手な人は不向きと言えます。
[jin-iconbox07]Wisdom Panel 公式サイトはコチラ[/jin-iconbox07]
[itemlink post_id="7739"]
アメリカ-embark
最後は、アメリカにある遺伝子検査会社embark。
コチラの記事によると、embarkは、ナショナルジオグラフィックのディレクターで、遺伝子・人類学者であるスペンサーウェルズさんが設立し、
アメリカの名門校の一つコーネルの大学の獣医学部とパートナー協定を結んでいる会社なのだそうです。
そんなembarkで鑑定できるのは、前述した2つの遺伝子検査サービスと同様、3世代前まで遡った遺伝子が350種類以上の犬種の何に該当しているかということ。
さらには、オオカミ・コヨーテなど、他の犬科の動物と何%近い遺伝子を持っているかとか、子犬の場合は成犬になった時の予想体重なんかもわかるそうです。
ただ、こちらも前述した2つと同様、西アジア(主に日本・韓国・中国)に関する犬のデータは少なさそう。
参考にしたブログ記事では、検査にかけたわんちゃんが「イーストアジアビレッジドッグ」という結果になっていました。
ビレッジドックとは、アジアでよく見られる野犬で古くから人の生活環境の近くに住み、まるで猫のように人と付かず離れず暮らしてきた犬たちで、世界では最も原始の犬に近いわんことされています。
個人的にはそれらをさらに分類して欲しかったのですが、そうはできないようです。
[jin-iconbox07]Enberk 公式サイトはコチラ[/jin-iconbox07]
3種類を比較
ORIVET | Wisdom Panel | EMBERK | |
価格 | ¥14,500 | $99.99 | $129 |
特定犬種 | 350種以上の犬種 | 350種類以上の犬種 | 350種類以上の犬種 |
DNAデータベース | 記載なし | 200万頭以上 | 記載なし |
購入場所 | 日本の公式代理店 | Amazon のみ (公式サイトは米・英・加のみ対応) | Amazon or 公式サイト |
遺伝子検査は飽くまで参考程度に
愛犬へお理解を深める手段としてかなり魅力的な遺伝子検査ですが、
というのを念頭に置いておく必要があります。
事実、Amazonではアメリカ国内の犬でさえ
獣医師やシェルターからはジャーマンシェパードのミックスと言われていた犬が、チワワミックスと診断された
とのレビューもありました。
[caption id="attachment_7748" align="alignnone" width="760"] Amazon US レビュー引用[/caption]
アメリカ国内のワンコでもこれなのだから、アジアの犬はもしかすると全然期待外れの可能性もあります。
それでも、愛犬が一体どの犬種に近い要素で構成されているかはかなり気になる…!
というわけで、私はハズレ覚悟で近いうちに申し込んでみようと思いました。
おわり
[box04 title="遺伝子検査企業一覧"]
[/box04]
[itemlink post_id="7745"]
[box06 title="あわせて読みたい"]ここに本文を入力[/box06]