みなさんこんにちは!
そろそろ同じページを見るのに飽きてきたアスだよ!
今回は前回の続きで、ペン入れ前の前準備として吹き出しツールを使った吹き出しの作り方をまとめてみました。
これが終わればいよいよペン入れとか色つけとか楽しいところに入っていくと思うからもう少し頑張ろう。
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前回までの進捗
第3回の前回は、ペン入れに入る前の下書きからコマ割り(コマ枠フォルダの使い方)についてまとめました。
で、現在のWebtoonの進行状況がこんな感じ。
微調整が必要な部分はありますが、コマ割まで終えている状態です。
この状態で次は、吹き出しを作っていきます。
もしコマ割りまだできてないよって人は、前回の記事を参考にコマを割ってみてくださいね!

CLIP STUDIO PAINTで漫画の吹き出しを作る方法
CLIP STUDIO PAINTで吹き出しを作る方法は、いくつかあります。
そのうちメジャーなのは、下記3つだと思う。
- 吹き出しツールを使う←シンプル楽ちん
- 素材から吹き出しを呼び出す←楽ちんだけどレイヤーが無限に増殖するので統合が必要
- 図形ツールを使う←シンプル楽ちん
ここでは、上記のうち、吹き出しツールから作成する方法と、素材から吹き出し素材を呼び出す方法についてまとめています。
吹き出しツールで吹き出しを作成する
まず最初は、一番シンプルな吹き出しツールを使用して吹き出しを作成する方法です。
CLIP STUDIO PAINTには、漫画の吹き出しを作成する専用のツールが用意されているのでそれを使っていきます。
① 吹き出しツールを選択
まずは、【ツールパレット】から【吹き出しツール】を選択します。

② 吹き出しの色・詳細を決める
次に、【サブツール[フキダシ]】の【フキダシ】で吹き出しの形を決めていきます。

個人的に初心者が使いやすいと思うのは、下記の3つです。
- 角丸フキダシ←モノローグ・ナレーションに使用
- 楕円フキダシ←通常のセリフにしよう
- フキダシペン←困惑や怒りなど、感情を表現する際のフキダシに使用
吹き出しの形を選んだら、【ツールプロパティ[〇〇フキダシ]】でフキダシの詳細を決めていきます。
楕円吹き出しを選択した場合のツールプロパティを例にするとこんな感じ。

- 線の色→吹き出しの線の色
- 塗りの色→吹き出しの塗りの色
- 追加方法→吹き出しの追加先
- 図形→吹き出しの形
- ブラシサイズ→吹き出しの線の太さ
- アンチエイリアス→吹き出し線の補正具合
- ブラシ形状→吹き出し線の種類
①・②の線の色は、選択中のメインカラー・サブカラー、または直接色を指定するの3択から選ぶ仕組みです。

個人的には一番右端のユーザーカラー(直接選ぶ方法)を選択しておく方が無難だと思っている。
③の追加方法は、フキダシを作成するごとに新しいレイヤーを作るか、それとも同じレイヤーにどんどん追加していくかを選ぶことができます。

ここで【選択中のレイヤーに追加】を選んでおけばレイヤーの無限増殖を防げます◎。
④の図形は吹き出しの形のことです。

お気づきの方も多いと思いますが、楕円フキダシを選んでいてもこの図形で長方形または多角形を選択すればその形になります。(もちろん角丸フキダシのプロパティで楕円または多角形を選択した場合も同じです。)
⑤のブラシサイズは、吹き出しの線の太さのことです。

⑥のアンチエイリアスというのは、デジタル線特有のガタガタをぼかして滑らかにする補正機能です。

補正がない場合は、フキダシ線の輪郭がガッタガタになっちゃうので個人的には弱〜中がおすすめ。(※強すぎちゃうと吹き出しのピンとがあってない感じになる。)
最後は⑦のブラシ形状。
その名の通り、ブラシの種類を選択する機能です。
ペンや鉛筆はもちろんハートやリボンなど装飾ブラシも実装されているので色々試して見ると良いかも。

プロパティ詳細を決めたら、次はいよいよ吹き出しを作成していきます。
③ 吹き出しを作成する
吹き出しは、吹き出しツールを選択した状態で、任意の場所にペンタブのペン先を置くか、またはマウスの左クリックを押した状態でそのままドラッグするだけで出来上がります。

一番最初、一つ目のフキダシを作った時は、どのレイヤーを選択中であれコマ枠フォルダの中にフキダシレイヤーが新しく作成されます。

【ツールプロパティ[〇〇フキダシ]】の追加方法で【選択中のレイヤーに追加】を選んでおけば、2つ目以降のフキダシは最初に作成されたフキダシレイヤーに順次追加されていきます。

フキダシの大きさ・位置を再調整する場合は、レイヤープロパティまたは操作の中にある【オブジェクトツール】を選択して使用します。

④吹き出しにしっぽをつける
フキダシを作成した後、そのセリフの出どころを示す”しっぽ”の作成には、フキダシツールの【サブツール[フキダシ]】の中にある【フキダシしっぽ】というものを使います。

使い方は、【フキダシしっぽ】を選択した状態で、フキダシのしっぽをつけたい部分をクリックしそのままドラッグするだけです。
しっぽは、次に紹介するフキダシペンを使用して描いてもOK。
フキダシペンでフキダシを描く
セリフに抑揚をつけたい時には、同じくフキダシツールの中にあるフキダシペンが活躍します。
フリーハンドで自由に描けるペンなので、感情の起伏を表現する際のフキダシを作成する時に便利です。

もちろん、フキダシにしっぽを描き足すことも朝飯前です。

ツールプロパティ[フキダシペン]で、フキダシの角を尖らせるか否かの細かい設定もできます◎(その他のプロパティ設定については② 吹き出しの色・詳細を決めるを参照)

位置や大きさの調整には、オブジェクトツールをご利用くださいね。
その他 知っておくと便利…かも。
そのほか、知っておくと便利だと思うフキダシツールの特徴はこんな感じ。
- フキダシには消しゴムツールは使えない(透明ペンも)
- フキダシを重ねて描くと自動的に結合される
- コマの外に吹き出しを描きたい場合はコマ枠フォルダの外にフキダシレイヤーを移動する(または別で作成する)のがオススメ
同じレイヤーで作成したフキダシは、重ねたりくっつけたりすると自動的に結合される仕組みです。
2つ以上のフキダシを結合せずに重ねたい場合は、レイヤーを分ける必要があります。

また、コマ枠フォルダの中にフキダシレイヤーがある場合、コマ枠の外にフキダシを描くことができなくなります。

Webtoonなどの縦読み漫画は、セリフがコマ枠に被っていることも多いです。
そんなわけで縦読み漫画制作勢は、最初のフキダシを作成時にフキダシレイヤーが生成された段階で、フキダシレイヤーをコマ枠フォルダの外に出すのがオススメだと思っている。

素材から吹き出しを呼び出す方法
次に紹介するのは、CLIP STUDIO PAINTにあらかじめ用意されたフキダシ素材を使用する方法です。
フキダシ以外にもベタフラッシュや書き文字など、さまざまな素材が用意されているので前述したフキダシツールと合わせて覚えておくと便利◎
フキダシ素材を使うには、まず【メニューバー】の【ウィンドウ】から【素材パレッド】を呼び出します。

次に、【全ての素材】の中にある【漫画素材】の【フキダシ】を選択し、画面右側に表示されたフキダシ素材から好きな素材を選択します。

使いたい素材を見つけたら、あとはキャンバスにドラッグ&ドロップしたあと、表示される操作点を使ってフキダシの位置やサイズを調整するだけです。

フキダシ素材は最初から用意されている素材だけでもかなりたくさんあるので、一通りチェックしてから何を使うか決めるのもオススメです。
- 効果線素材
- 書き文字素材
- 漫符素材
フキダシ素材を使用する際に注意したいこと
便利なフキダシ素材ですが、一方でちょっとだけ注意したいところもあります。
それは、素材を追加するたびにレイヤーも増えていくことです。

フキダシを気の向くままに選択していたらいつの間にかレイヤー数がえらいことに!?!?ってこともあるかもしれません。
そんなわけでフキダシ素材を使う時は、こまめにフキダシレイヤーを結合するのがオススメです。
レイヤーを複数選択する場合は、cmdを押しながら結合したいレイヤーをクリックするだけです。
あとは、レイヤーの右側で右クリックをし表紙されたレイヤーメニューから【選択中のレイヤーを結合】を選択するだけでOK。

おわりに
というわけで今回は、吹き出しツール・素材を使用した吹き出しの作り方をまとめてみました。
ここまでくるの、実はめちゃくちゃ大変だった…(機能を理解するまでが…。
私自身もまだまだわからないことが多いのですが、誰かの参考になれば良いな。
おわり
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